こんにちは!代表取締役 兼 AIサービス開発室の鈴木生雄です。ポッドキャストの一週間のまとめをお伝えします。
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ウエスチングハウスが米国でIPOを計画、東芝が手放した2社の現在にみる教訓
少し前のニュースになりますが、2026年9月22日、ウエスチングハウスが米国でIPOを計画し、500億ドル、約7兆8000億円超の企業価値を目指していると米ブルームバーグによって報じられました。
興味深いのは、この会社こそ、かつて東芝を経営危機に追い込んだ存在だという点です。東芝は2006年、原子力事業の世界展開を狙ってウエスチングハウスを買収しました。しかし米国の原発建設で工期遅延とコスト超過が発生。2017年に同社は経営破綻し、東芝は巨額損失を抱えました。
その財務危機を乗り切るため、東芝が売却したのが東芝メモリ、現在のキオクシアです。つまり、ウエスチングハウスの失敗が、キオクシア売却の引き金になったのです。ところが約10年後、この二つの会社はいずれもAI革命によって大きく価値を高めています。
キオクシアは、AIデータセンターで急増するデータを保存するストレージ需要の恩恵を受けています。2024年には上場を果たし、企業価値も大きく上昇しました。一方のウエスチングハウスも、AIデータセンターの急増による電力需要を背景に、原子力の再評価という強い追い風を受けています。
ただし、東芝にとって両社の意味は正反対です。キオクシアでは、経営権を手放した後も東芝は株式を残しました。そのため、企業価値が上昇すれば東芝も果実を得ることができます。また、ベインキャピタルや従業員も含め、成長の恩恵を共有できる構造が残されていました。しかしウエスチングハウスでは、東芝は経営破綻後に完全に切り離しています。今後どれだけ企業価値が高まっても、その恩恵を東芝が受けることはありません。
もちろん、2017年当時の東芝にウエスチングハウスを持ち続ける余力があったとは思えないので、「安易に売らなければよかったのに」というような話ではありません。ここから得られる重要な教訓は、技術の価値は環境次第で大きく変わるからこそ、危機時にも中核技術を持ちこたえる財務や事業構成が欠かせないということだと思います。
今、世界中の資本がAIに集まっていて、大きく時代が変わる可能性が高まっていると思います。そのため、正直な話、今までのような感覚でいたらいつの間にか立ち行かなくなるのではないかという不安があります。しかし、失敗を恐れて硬直化したりあせって失敗したりしていてばかりでは元も子もありません。大きな変化が起こるという前提で、自社の価値の核を十分に理解した上で、変化の手掛かりになりそうなことを着実に進めていくことだ大事だと思います。
対象エピソード:
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ラインナップ
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