2026.7.29

コーディングエージェントでiPhoneアプリ開発に挑戦② ~Shoelogでできること~

技術

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こんにちは!代表取締役 兼 AIサービス開発室の鈴木生雄です。

前回の記事では、コーディングエージェントを使って「Shoelog」というiPhoneアプリを開発し、App Storeに公開したこと、そして今後この開発で取り扱った技術トピックを連載していくことを予告しました。

今回はその第1弾として、まず「Shoelogとはどんなアプリなのか」を紹介します。技術の話に入る前に、何を作ったのかを具体的にイメージしておいていただくと、次回以降のシステム構成や開発フローの話がぐっと分かりやすくなるはずです。

Shoelogとは

Shoelogは、革靴を「所有し、履き、手入れした」記録を残して振り返ることを通じて、革靴への愛着をさらに感じられるようにする、革靴愛好家向けのiPhoneアプリです。

なぜ革靴なのかと言いますと、単純に私が革靴を自作するほど無類の革靴愛好家だからです(笑)。前回も書いたとおり、アプリの題材そのものは私の趣味によるもので、重要なのはこれをコーディングエージェントで作ったという点なのですが、題材に思い入れがあったからこそ2ヶ月間、週末の細切れ時間だけで完成まで走り切れたのだと思っています。

Shoelogの主な機能は「靴管理」「着用記録」「お手入れ記録」「統計表示」「SNS連携」の5つです。以下、順番に紹介していきます。

靴管理

「靴管理」は、所有する革靴の情報を登録・更新・削除・一覧・詳細表示する機能です。いわば、Shoelogの土台となる機能です。

革靴のブランド、モデル、カラー、サイズ等の情報を写真とともに登録できます。登録した革靴はブランド別やカラー別などのグループごとに一覧表示できるほか、個々の革靴の詳細な情報を参照することもできます。

自分の靴が一覧でずらっと並ぶ画面は、それを眺めるだけでもなかなか気分が上がるものです。

着用記録

「着用記録」は、履いた革靴を日ごとに天気とともに記録する機能です。

革靴は連続して履き続けると汗や湿気が抜けず、型崩れやひび割れ、臭いの原因になります。革靴愛好家の間では「1日履いたら2〜3日休ませる」のが常識とされているのですが、所有数が増えてくると「あの靴、最後に履いたのはいつだっけ?」となりがちです。

この機能を使って日々の着用記録を登録しておけば、カレンダー画面で履いた革靴を確認して、適切な間隔で革靴を着用できるというわけです。天気も一緒に記録されるので、「雨の日に履いてしまった」という情報も後から振り返れます。

お手入れ記録

「お手入れ記録」は、革靴に対して行ったお手入れを、日付やお手入れ内容、写真とともに記録する機能です。

お手入れを記録しておくと、後からケアの頻度や内容を振り返ることができます。

また、この機能にはちょっとした工夫があります。前回のお手入れからの着用回数がゲージで表示されるため、「そろそろお手入れの時期だな」というタイミングをひと目で把握できるのです。ゲージのしきい値(N回履いたらお手入れ時期)は、デフォルト値と靴ごとの個別値の両方で設定できるようにしました。ガシガシ履くタフな靴と、ここぞという時だけ履くデリケートな靴とでは、お手入れの頻度も変わりますからね。

統計表示

「統計表示」は、日々蓄積した「着用記録」を集計して表示する機能です。

全期間・今月・3か月間という期間ごとに、靴ごとの着用回数や雨の日の着用回数を確認できます。

これによって、たとえば「最近あまり履いていない靴を特定して意識的に履く」「雨の日の着用が多い靴を特定して重点的にお手入れする」といった、きめ細かな管理ができるようになります。記録は貯めるだけでなく活用してこそ、ですね。

SNS連携

「SNS連携」は、登録済みの革靴の情報やお手入れ時の写真を、iOSの共有シートを介して他のアプリに共有する機能です。

革靴の基本情報(ブランド名、モデル名等)や靴の着用カレンダー、お手入れ記録のテンプレート画像を、iPhoneにインストール済みのInstagramやXといったSNSアプリに受け渡して投稿できます。

こだわりポイントは、画像の共有と同時にキャプション用のテキストがクリップボードにコピーされるところです。上の投稿例のキャプションにあるブランド名やモデル名、お手入れ日、お手入れ内容は、Shoelogに記録された情報をそのまま流用しています。つまり、Shoelogに情報を入力しておけば、複数のSNSに少ない手数で同じ内容を投稿できるということです。

次回予告

今回はShoelogの機能を一通り紹介しました。「なんだ、ただの趣味アプリじゃないか」と思われたかもしれませんが、その通りです(笑)。ただ、この趣味アプリの裏側には、Supabaseによるバックエンド、Sign in with Appleによる認証、アプリ内課金、Sentryによるオブザーバビリティなど、業務システムにも通じる仕掛けが一通り組み込まれています。

次回は、その全体像となる「システム構成」について紹介します。iPhoneアプリをスタンドアローンではなくバックエンド連携型にした理由や、アプリ内部を3つの層に分けたアーキテクチャの話をする予定です。お楽しみに!