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2026.3.10

【プレスリリース】中部大学シャトルバス運行可視化サービス「C-bus」の提供を開始しました

学生のアイデアが実装まで走り切った
― 中部大学シャトルバス運行可視化サービス「C-bus(シーバス)」提供開始 ―

2026年3月10日
株式会社システムサーバー

 株式会社システムサーバー(以下、当社)は、中部大学の学生2名(経営情報学部 八木さん、工学部 梶田さん)とともに、中部大学春日井キャンパスと最寄り駅であるJR神領駅間を結ぶシャトルバスの運行可視化サービス 「C-bus(シーバス)」(https://c-bus.net/)を立ち上げ、2026年1月に提供を開始しました。本プロジェクトは、学生が主体となって進めていけるよう、発案者である八木さんをビジネスオーナー(企画・推進)、志を同じくする梶田さんを開発者として、当社代表の鈴木がアドバイザーとして伴走する形で進めて参りました。学生発案のアイデアを形にするべく、実装・運用の面から支える伴走役として、共同で取り組んだ当社として初めての連携プロジェクトです。

「C-bus」って何?

バスの現在地をGPSでリアルタイム表示し、中部大学バス停・JR神領駅それぞれへの到着予想時間を表示するWEBアプリケーションです。
 リアルタイム位置表示 ―複数のバスの位置情報をGPSで取得。経路上の走行位置をリアルタイムで表示します
 到着予想時間表示 ―中部大学バス停・JR神領駅に向けて走行中のバスがそれぞれ何分後に到着するか予想時間を表示します


 • 2025年4月:当社より開発者(柳)をアサインし、プロジェクトチームを組成
 • 2025年5月:山口学部長へ協力内容を説明、学内調整の便宜協力を得る
 • 2025年7月:中部大学総務課・名鉄バスへ趣旨説明、協力合意
 • 2025年9月:GPS機器を搭載したC-BUSのトライアル実証
 • 2025年10月~12月:改修、契約行為、GPS設置・学内周知
 • 2026年1月:C-busリリース


インタビュー

本プロジェクト主役のお二人に、無事にリリースを迎えたC-bus制作プロジェクトを振り返っていただきました。

― C-busを考えたきっかけを教えてください。―
大学に入学したばかりの頃、バスの行列を見て「これはちょっとしんどいかも…」と思ったのが最初です。「別の交通手段はないのかな」と考えたりもしましたが、先輩たちが自転車の貸し出しを検討したものの、あまりうまくいかなかったという話も聞いていて。それなら、無理に時間を短くするのではなく、“今どれくらい待つのか”が分かるだけでも、時間の使い方は変えられるんじゃないかと思ったんです。アルバイトや美容院の予約など、予定を立てやすくなるだけでも、学生生活はかなり楽になる。そこから「可視化」という方向で、アプリを考え始めました。

― アイデアを形にするまで、すぐに動けましたか?―
ずっと頭の中には「こういうのがあったらいいな」という思いはあったんですが、なかなか一歩を踏み出せませんでした。転機になったのは、1年生の後期に参加したシリコンバレー研修です。学生起業家の方が、「ビジネスアイデアは5回も6回も失敗してきた」と堂々と話している姿を見て、「失敗するのが怖いんじゃなくて、挑戦すること自体を楽しんでいるんだな」と感じました。それを見て、「完璧じゃなくてもいいから、まずやってみよう」そう思えるようになりました。

― 企業と共同開発する中で、意識していたことは?―
学生だからといって、「甘えていい」とは思っていませんでした。システムサーバーの方はとても優しかったですが、それでも失礼になることだけは絶対にしたくなかったんです。メールでの言い回しを一つひとつ調べて、高校生の頃に使っていたマナー本を引っ張り出して、日本語を読み直してから送ることもありました。「学生だから仕方ない」ではなく、一緒にプロジェクトを進める一員として、ちゃんと向き合いたいと思っていました。

― 共同開発の環境はいかがでしたか?―
一番大きかったのは、「どんな質問でも受け止めてもらえる」環境だったことです。まだ自分でも整理しきれていない質問や、「これ聞いていいのかな?」と思うようなことでも、思い切って質問すると、すぐに返事をもらえました。そのおかげで、「あ、気軽に聞いていいんだ」「分からないままにしなくていいんだ」と思えたのが、本当に大きかったです。プロジェクトを進める中で、多くの人とお会いして交渉する場面がありましたが、伝え方やポイントのアドバイスもいただけて、不安な部分でも自信をもって伝えることができました。私たちを支えてくれているという安心感がありました。

― プロジェクトを通して、成長したと感じる点は?―
一番は、メールと対面の使い分けです。実際に会って話した方が伝わることも多く、逆にメールで整理した方がいい場面もある。また、大学・企業・関係者と、本当に多くの人が関わるプロジェクトだったので、スケジュール管理の大変さも痛感しました。「一つのアプリを作るまでに、こんなにも多くの調整が必要なんだ」ということを、身をもって学びました。

― C-busに対する今の気持ちを教えてください―
正直な気持ちとしては、「まだ通過点だな」と思っています。作って終わりではなく、使ってもらって初めて意味がある。むしろ、ここからがスタートだと思っています。理想は、入学した学生が一番最初に入れるアプリです。「えー、また並ぶの?」ではなく、「あ、これならいけるかも」そう思ってもらえる存在になってほしい。C-busがあることで、学生が自分の時間を、少しでも前向きに使えるようになれば嬉しいです。

 

―C-busの開発に参加したきっかけを教えてください。― 
最初に話を聞いたときは、正直びっくりしました。八木さんは1年生の頃からビジネスコンテストにも挑戦して、早いうちから自分で行動を起こせていたので、「自分に声をかけてもらえてありがたい」という気持ちがありました。ただ、「企業と一緒に開発する」と聞いたときは、ちょうど2年生の夏頃で、授業でプログラミングを学んでいたものの、それが実際にどう使われるのか、まったくイメージができていなくて。「いい機会かもしれない」と思う反面、「本当に自分にできるのかな」という不安の方が強かったのを覚えています。

― どのような技術を使用しましたか。―
開発では、TypeScriptをメインに使いました。学校ではC言語を中心に学んでいたので、TypeScriptはほぼ初めての言語でした。知らないことばかりでしたが、「分からなかったら、いつでも聞いていいよ」と声をかけてくださって。定期的に11のミーティングも開いてもらえて、本当に学びながら作る環境が整っていたと思います。

― どのように知識を身につけていったのですか。―
エンジニアの方から、TypeScriptの学習用資料や参考になる記事を共有してもらいました。それらを参考にコードを書いてみて、分からないところはすぐに質問する。これを繰り返すうちに、少しずつわかるようになってきました。夜に作業をすることも多くて、夜に質問を送っても、翌朝にはすぐ返事くれるので、「分からないまま止まってしまう」ということはほとんどありませんでした。

― 開発の中で、特に大変だったことはありますか。―
私は主に、画面レイアウト、時間表示部分のフォント調整、利用ガイドに記載する内容や構成などを担当しました。特に大変だったのは、利用する人の端末ごとの表示の違いです。パソコンでは綺麗に見えていても、スマートフォンで見るとレイアウトが崩れてしまうことがあって。「使う人の目線」を意識することの難しさを、強く感じました。

― C-busがリリースされたときの気持ちは?―
やっぱり感動しました。「本当にリリースまでたどり着けたんだな」と。途中、GPSの搭載など苦戦する場面もあったので、「本当に完成するのかな」と思うこともありましたが、実際に動いているのを見たときは、素直に嬉しかったです。

― C-busにどんな未来を期待していますか。―
自分も大学に入って最初の2年間はバス通学でした。「あと何分待つんだろう」と毎日のように思っていたので、その不安を解消できるアプリになれば嬉しいです。特に雨の日に使ってほしいですね。バスに乗る前に、「とりあえずC-busを見る」そんなふうに、学生の日常の一部として使われる存在になってほしいです。


メッセージ

 まずは本プロジェクトの実現に際し、技術面・開発面から全面的に伴走くださった株式会社システムサーバー様に、心より御礼申し上げます。スクールバスの行列という課題解決に向け、課題整理から技術的ハードルの解決、アプリ開発支援まで惜しみないご協力があってこそ、C-busのリリースにたどり着くことができました。発起人の八木さんも、バス会社とのGPS搭載交渉や学内PRに関わる手続きを学生支援課等と粘り強く調整するなど、多くの関係者を巻き込みながら最後までやり遂げてくれました。その挑戦を誇りに思っています。

中部大学 経営情報学部 学部長
山口 直樹 教授

 C-busのリリース、誠におめでとうございます。本成果は、発案者である八木さんと梶田さんが大学1年次から積み重ねてきた学びの集大成であり、授業やゼミで培ったビジネスプラン構築力や課題解決思考が、具体的なサービスという形で結実したものと感じております。また、本プロジェクトの実現には、システムサーバー様による技術指導をはじめ、アプリ開発全般にわたる多大なご支援が不可欠でした。さらに、バス会社や学内関係部署との調整を通じ、学生にとってはスタートアップの実践的プロセスを体験する貴重な学習機会となりました。このような機会をご提供いただきましたことに、心より感謝申し上げます。

中部大学 経営情報学部
趙 偉 教授

 本プロジェクトは、当社が学外講師を務めた講座の受講生だった八木さんが発起人となって始まりました。当社は、元々、中部大学様が掲げている「専門的能力と実行力を備えた、信頼される人間を育成する」という基本理念に共感していましたので、まさにそれを体現するかのような、八木さんの熱意のこもったプレゼンに心を動かされました。プロジェクトの過程では様々な課題に直面することで、八木さんや梶田さんとともに当社の社員も大きく成長したと思います。中部大学の先生・職員、バス会社の方の多大なる協力もあって、C-busを共にリリースできたことを大変うれしく思います。関係のみなさまには、ご支援賜りましたこと厚く御礼申し上げます。

株式会社システムサーバー 代表取締役社長
鈴木 生雄